カフェ通いが憂鬱になるとき

「自分が客として何度か通ううちに顔を覚えてもらって話しかけられることもあったけど、それで来店するのに気が重くなったことがある。そういう風にしちゃいけないなと思って」


「カフェレス」のインタビューで、とあるブックカフェ店主がこんなことを言っていた。

これ読んで「あー、そうそう、そーなんだよ!!」と激しく同意した。

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例えば。過去、世田谷区内でお気に入りのパティスリーがあった。通い始めた頃、毎週または隔週くらいのペースでケーキを購入していた。しかし永遠にそのペースを続けるわけにはいかない。いくら大好きなケーキでも、続けてしょっちゅう食べれば飽きてしまうし、経済的にも続かない。それで、「また食べたいな」という気持ちになるまで間を空けてから再訪したところ、店のマダムに「お仕事忙しかったんですかー?」と言われてしまい。

その後も、少し間を空けてから再訪する度に、同じことを言われてしまう。訪問するのに、気が重くなってしまった。いっとき本当にお金に余裕がなくて、ケーキのような嗜好品を極力控えていた時期もあった。でも、「お金がなくて買いに来れませんでした」なんて、言えないじゃない。お客にはそれぞれいろんな事情があるってこと、わかって欲しいなぁ、と思っていた。わからなくてもいいから、余計なこと言わないで欲しかったな、とも思う。

そんな状況で、しばらくぶりに再訪したら、諸般の事情でガトーの販売はなくなり、焼き菓子のみ販売という形態に変わっていた。まぁ、これで訪問する理由もなくなってしまったんですが。ネガティブなことを書いてしまったけど、今でもあちらのガトーは最高に素晴らしいものだったと思っている。残念だ。

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人それぞれ、店舗のスタッフに対して求めるコミュニケーションの濃度は異なる。

私が求める濃度は、極めて薄い。コミュニケーションはゼロでも全く問題ないし、あってもちょっとした世間話をひと言ふた言、程度が理想。長いお付き合いのあるお店だったら、情報交換やプラス@的な話題があってもいい。


しかし、コミュニケーションを求めていない状況で、友達感覚でガンガンおしゃべりされたり、熱い理想論をぶつけられても困る。

私はスナックに来ているわけでも、仲間を作りに来ているわけでもない。静かにコーヒーを飲みたいだけなんだ。


そうすることで、日々の生活で散らばってしまった気持ちを鎮めてリセットしたいんだ。そこでおしゃべりなんかしたら、気持ちを鎮めるどころかさらに興奮状態になってしまって、ますます疲れるじゃないか…

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 相手は疲れていて、話したくないかもしれないな。

 一方的に喋ったら、相手は不快に感じるかもしれないな。

 相手は友達じゃなくてお客さんなんだから、プライベートな領域には踏み込まないでおこう。

 

商売をやっていながら、上記のような思いがよぎることはないのだろうか。

過度なおしゃべりはもちろん負担に感じるが、先ほどのパティスリーのように、ちょっとしたひと言でも重荷に感じることもある。またある店では来店の都度コーヒーの感想を聞かれて、「私はコーヒー1杯飲むたびに感想を言わないといけないのか…」と気が重くなった。

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「行ったらまたおしゃべりされるんだろうな」「質問されるんだろうな」と思うと、好きだったはずの店に行くのが憂鬱になってしまう。

ただ一人で静かにコーヒーを飲めれば、それでよかったのに。残念だ。

今年は、快適にコーヒーが飲める店に通いたいものです。