地震ではなく人間の業が殺す- イタリア中部地震

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(Norcia | source)

 

「地震が殺すのではない。人間の業が殺すのだ」

 

8月24日のイタリア中部地震で多くの犠牲者を出したアマトリーチェの国葬。葬儀を取り仕切ったポンピリ・リエーティ司教、耐震偽装・手抜き工事の疑いを受けての言葉。

前回投稿 「歴史に睨まれた国、イタリア」 の前半に書いた、私の認識は若干ずれていた。イタリア中部は以前から地震が多かったので、自治体によって取組みに差異はあるものの、耐震対策もしてきたのだった。今回、震源から10kmの街ノルチャは耐震対策に力を入れており、結果死者0で軽微な被害で済んでいる。対して近辺のアマトリーチェは死者200人以上、街は壊滅的な打撃を受けるという差が出た。

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(Amatrice | source)

アマトリーチェでも耐震対策はしていたが、工事は偽装工事の疑いが強く、やはりマフィアが関わっている様子だ。イタリアでは震災後の復興事業がマフィアビジネスの温床になってきたという「歴史的」経緯があるという。…ここまで組織的に偽装工事が行われていたのか。

それが多くの人命を奪い、街そのものを殺す結果となったこと。
未来を築くための復興事業が、犯罪ビジネスとして喰いものにされていること。

この二つを考えると、イタリアという国の闇に愕然とする。そして怒りとともに、底知れないやるせなさに襲われるのだ。