緊急事態宣言発令直後の銀座WESTにて(2020年4月7日)

緊急事態宣言が発令された4月7日の夜、仕事帰りに銀座に寄った。今日のうちに銀座WEST(銀座ウエスト)に行っておかなければ…!と固く決意していたんだ。

上の写真だとたまたまそこそこ人がいるように見えるけど、実際街中はガランとしてた。

街は静かだけれども、上空ではヘリコプターが飛び交う音が響き渡って、異様な雰囲気だった。

並木通りだかみゆき通りだか忘れたけどそのあたり歩いていたら、ネズミが道を横切って走っていくのが見えた。暗がりから、よたついて歩くホームレスの人が表れる。付近から、女の人のすごい咳の音が聞こえてきた…

「ベニスに死す」そのまんまの世界。出来過ぎだよ….

 

うっかりうろうろしてたら、無駄に時間がすぎていく…あせって銀座7丁目に方面へ向かい、銀座WESTへ。ギリで、どうにか喫茶利用に間に合った。

プリンと紅茶をオーダー。固めプリンに、ほろ苦いカラメル。おいしいぃぃぃ….

店内先客はひとり、ふたり。BGMはクラシック。あの、ヴァイオリンソロでよく使われる有名な曲、ちょっとドラマチックなやつ…がかかってて、退廃ムードに拍車がかかってた。(曲名が不明。教養がないもので…)

紅茶のおかわりを勧められたけど、あまり時間もないので遠慮した。

お店の人に明日以降の営業を尋ねたら、やはり連休明けまで休業、と。まぁそれを見越して慌てて訪問したわけですが…それでも来れただけよかった。

帰り際に、外の売店でドライケーキとクッキーを購入した。ミドルエイジの店員さん(店長さん?)の対応が、とても丁寧であった。レベルが違う。丁寧度の問題じゃなくて、品格。銀座で働く人間としての矜持を感じた。銀座という土地の意味って、こういう場ひとつにも表れる。

よく「今は東京にいる必要はない、全国どこにいても仕事はできるしなんでも手に入る」とかいうけど、これって大嘘。その場にいなければ入手できないこと、わからないこと、感じ取れないことはいくらでもある。東京だけの話じゃなくて、地の場所もまた然り。その「土地」や「場」に対するリスペクトがないから、そういう発言ができてしまうのでは?

松屋のウィンドーディスプレイ。今はこれらも撤去され、寂しくなっている。建物の明かりも消えた。

この日、この時だけの銀座の記録。アフターコロナで、この街はどう変わるだろうか。

 

追記(2020/06/03)
銀座ウエストの喫茶、5月末にやっと営業再開。しかし、店先に行ってみるとドアに検温実施しますの張紙があるではないか!もちろん、あーそうですかさようなら、である。デパートや他の店舗でもそういう動きがかなり広まっていて、もう窮屈で仕方ない。もう東京大空襲後の焼け野原の世界だね…まぁ、4月7日に行っておいてよかったな。しばらく行けないし、へたすると今後ずっと行けないかもしれないから。