函館・ベイエリアの外れにTachikawa Cafe(タチカワカフェ)というカフェレストランがあった。2016年6月に訪問したが、2018年10月に閉店していたのを数日前に知った。
大正時代に建てられた歴史的建造物をリノベーションしたカフェだった。かつて穀物商を営んでいた太刀川家が所有しており、カフェも太刀川家によって運営されていたらしい。
このカフェのことを記事にUPしようと思いつつ、写真を整理する余力がないままズルズルと今までスルーしてしまった。そしたら閉店とは…。しかし閉店の理由は、建物の経年劣化にともなう調査とメンテナンスが目的で、HPにはいずれ何らかの形で再開する予定があるようなことが書かれている。
函館の別のリノベカフェ「ハルジョオン・ヒメジョオン」(通称「ハルヒメ」らしい…)も2017年に閉店したが、元の店のスタッフにより別の名前で再開されたと聞く(cafe &dining LITT)。函館はリノベカフェが多いので、こういう事例も多く見受けられるようだ。ちなみにタチカワカフェのすぐ近くにやはり人気のリノベカフェ「ロマンティコ・ロマンティカ」がある。
そして今回、営業していない店の話を記事にしても、しょうがないといえばしょうがないけれども、在りし日の姿を記録しておくという意味で、写真をあげておこうと思う。本当、今更のタイミングだけどねー。
こうして改めて見ると、やはり非常に立派で、美しい建物だと思う。
前菜としていろいろ野菜のサラダ。
メインは鹿肉ステーキのトマトソース添えと、海の幸グラタン。
海の幸グラタンは美味しかった。ホタテがもうちょっと欲しかったけど…鹿肉は、食べる前からトマトソースは多分合わないと想像してたけど、やはり合わなかった。鹿には、もっとパンチが効いた濃い目のソースがいいよね。価格ははっきり覚えていないけどグラタンが1500円くらいで鹿肉は1700円くらいだったかな。(パンと前菜のセット価格、ワインは別料金)
カフェ使いに関しては、こちらブレンドコーヒー600円と都心レベルの強気価格であった。建物のメンテナンス代が含まれていたのか、単なる観光地価格か。
しかしこうして改めて見ると、やはりいい空間だ。こんな空間で過ごすコーヒーブレイクはやはり格別だろう。
窓の外は殺風景な倉庫街チックなんだけど、それがまたはまってていい味。
「絶対また来たい!」って思ってたわけじゃないけど、何故か閉店と聞いて残念に感じた。
カフェという形態で復活されるのかはわかりませんが、やはり一見の価値ある建造物だと思うので再開の日を願います。