RWC2019 – ファンゾーン東京(調布)の赤裸々な感想

(本文に記載の内容は9月29日時点の状況です。運営ルール等変更される可能性もあるので、最新の情報はファンゾーン東京公式サイトをご確認ください)

ラグビーワールドカップジャパン2019、ファンゾーン東京(調布会場)の所感。お祝いムードに水を差す気はないんだけど、地元民目線で思ったことそのまま書きます。(長文です)

調布市民なので、調布市で開催されるRWC2019 ファンゾーンについてはしばらく前から気にしていた。「本当にこの調布でやるの?世界的イベントだよ?大丈夫なの?」と不安だった。それでも開幕戦の先週は会場がお祭りムードに溢れていて、開幕前の不安は杞憂に終わったかに見えた。しかし今週末の様子は一気にトーンダウン。運営自体にも何かといけてない面が見えてきたので、この際はっきり言う。あくまで個人的見解ですよ。

 

まず、ラグビー体験コーナーはなかなかいいと思う。大人も子供も楽しそう。(上の写真は開場前なので無人)

荷物検査があるPV(パブリックビューイング)エリアの飲食エリア、最初の週末だけスポンサー企業のブースがいっぱいあって「ワーッ」て感じだったけど今週は一転、ガラガラで寂しい感じ。文化・交流エリアもしかり。盛り上げて行こー!って気概が感じられない。こういうお祭りの場で寂しい雰囲気出したらダメ、来訪者のテンションが下がってしまう。海外からも大勢のサポーターが訪問しているのに、これでは情けない。盛り上げる工夫して欲しい。

PV(パブリックビューイング)。これが一番まずい。運営のルールが何かと不自由でがちがちだから、楽しめる気がしない。屋内PVは整理券が必要で、かつその日の最初の試合開始前には集合しないと無効になる決まりだから、目当ての試合だけ観ることができない。まる1日ラグビー観戦したければそれでもいいが、そうでなければこのシステムは到底受け入れられない。

追記
整理券配布する日としない日があります。10月6日時点で調布屋内会場での今後の整理券配布日程は、10月26日,27日と11月2日。これらの日程は収容150名の小規模会場となるため注意。これ以外の日程は整理券配布なし。1日の3位決定戦は1,000人以上収容のグリーンホール大ホールで実施、整理券配布なし。詳細は公式サイト参照。

「食べ物・飲み物持ち込み禁止、飲食可能なのはファンゾーンで販売されているものだけ」という制約は事前に分かっていたからまぁしょうがない、と思ってはいた。けど開幕戦時は激混みだったからどの出店も行列がすさまじくて開始前に購入できるのかヒヤヒヤさせられたし、何よりうまくもない料理がバカ高いのが腹たつ。分かっていても、ヒトは何を食べるかという自由を奪われると強烈なフラストレーションを感じるものだ。が、ここは百歩譲って目をつぶろう。

本題はここから。

 

問題点その1。
一番いけてないと思うのが、来訪者及び通行人へのスタッフの姿勢・態度。どうもスタッフの態度が上から目線という気がしてならない。「おまえらにラグビーの楽しみ方教えてやんよ」「放っておくとおまえら好き勝手に動物みたいなことするから、俺らがしつけてやるよ」と言ったら言い過ぎかもしれないが…、少なくとも自分はそれに近いオーラをスタッフから感じた。もちろん全部がそうだとは言わない。感じのいい人もいた。

しかしあからさまに、「上から目線すぎるだろ」というケースがあった。夜間に実施される壁面スクリーン付近だ。

日中ラグビー体験エリア付近の通路に「立ち見禁止」の張紙がしてあったので、それは承知していた。しかし、それ以外の、ファンゾーン敷地外の通路でもスタッフが立ち見禁止です!としつこく連呼していたのに違和感を覚えた。ほんのすこし立ち止まっただけで「立ち止まらないでください」と言われるのも違和感を通り越して不愉快。ファンゾーンの敷地外で、あなたたちにそこまで私の行動の自由を侵害する権利、命令する権利があるのか?と。

一人、「立ち止まらないでください!撮影も禁止です!」とがなりたてていたスタッフがいた。不快きわまりない。地域の住民や来訪者に対する敬意がまったく感じられず、運営ルールのために赤の他人に非礼な態度で「指示」をする、その姿勢がおかしい。

「禁止」という表現も不快だ。百歩譲ってファンゾーンの敷地内であればまだ受容範囲とする。そのルールを受容したくないのなら入場しなければいいだけだ。しかしファンゾーンとそれ以外の公共空間の境目ともなれば、そこで通行人に指示や命令をする権利は運営側にはないはずだ。

簡単に調べた限りでは、法的措置に照らし合わせると、今回のケースは強制力のある「交通整理」ではなく任意的協力を依頼する「交通誘導」に値すると思われる。であるならば、ファンゾーン外では「禁止」ではなく「お願い」とするべきなのだ。百歩譲って「立ち見はご遠慮いただいております」とでも言えば角が立たないのに、地域住民や来訪者に威圧的に「禁止」を連呼する、その運営姿勢はあきらかに間違っている。「おもてなし」の気持ちがまるでないよね。

rwc2019 fanzone tokyo, chofu

立ち見禁止を連呼した運営スタッフには、一生に一度の不愉快な思い出をありがとうと言いたい。あなた方のおかげで、ファンゾーンに行く気がすっかり失せました。

今度失礼な言動があったら抗議するつもりでいたが、翌週敷地外と思われる通路には民間の警備員が配置されていた。広場の隅っこにしばらく立ってみたところ、その日は人が少なかったこともあって私の方には寄ってこなかったが、他の人には「立ち止まらないようお願いします」と呼びかけていた。先にも書いたようにこれは任意的協力を求めるものであって強制力はないはずである。それでもまだ、警備員の言動の方が運営スタッフよりはるかにいい。彼らは通行人に非礼な態度をとって怒らせるようなトラブルを起こしてはいけないと分かっているからだ。

参考
“「警備業法15条も『警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たっては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、または個人もしくは団体の正当な活動に干渉してはならない』と規定しています」”
https://www.bengo4.com/c_23/n_7270/

この問題にくらべたら以降はおまけみたいなもんだが書くべきことは書いておく。

問題点その2
ステージエリアの演出がいけてない。SNS上でも「トークがうざい」という意見があったけど、実際うざい。せっかく現役ラグビー選手呼んでるのに、どうでもいいお笑い芸人とかアンバサダーのヨーコなんちゃらのトークレベルが低すぎて興ざめ。下ネタとか本当に最悪。そんなの聞くためにこの場にいるんじゃない。観客を馬鹿にしてるのか? あとこのステージ低くて下の方が見えなくてダメだね。なんでもっと高くしなかったんだろう?

問題点その3。
ステージエリアの仮設トイレの臭いがいやだ。「一生に一度」の、自国開催ラグビーワールドカップのパブリックビューイング体験の思い出がトイレの臭いとセットではたまらない。翌々日訪問時も臭いがきつくて、観戦中ずーっと気になってた。誰がアンモニア臭漂う空間でスポーツ観戦したいだろうか?家で観戦するより楽しそうだからPV来るのに、これなら家のテレビで観る方が何倍もいい。

(29日にアイルランド vs 日本戦を見てきた家族によるとトイレの臭いは気にならなかったらしいので、以降何らかの対策はしたのかもしれない。しかしそうだとしても、私はもうあのステージエリアで観戦する気になれない。アンモニア臭の記憶が足を止めるのだ。匂い、臭いというのはそれくらいヒトの脳に甚大な影響を与える)

ラグビーワールドカップ ファンゾーン調布

問題点その4。
問題点その1のスタッフの姿勢と共通するが、スタッフの指示が細かすぎて嫌だ。開幕初日は、シートや荷物で席を確保して長時間離席するケースが多かった。それを防ぐためなんだろうけど、2日後に訪れた時は荷物での席取りが禁止になっていた。ただ短い時間離席するくらいは構わない、とスタッフが来訪者に個別に説明していた。

しかし後からやってきたわたしの親がベンチ上で隣に荷物を置いたとたん、スタッフが忍者のように素早くやってきて、席取り禁止のアナウンスをした。「食べ物買ってきたいので」と言って引き下がってもらったが(*1) 。

うざい。細かすぎる。自由がなさすぎる。逐一行動をスタッフに監視されてる気がして、息が詰まりそうだ。私は自由を奪われるのが嫌いなんだ。

(*1)  実際は家に一時帰宅してささっと詰め込んでからまた戻ってきた…あの中で食べたいものなんかないからね。

公共の場である以上、その場に応じたルールを受け入れる程度のモラルは持ち合わせているつもりだ。しかしその制約の受容度がリミットを越えるのであれば、もう来なくていいという判断に行き着く。気分が盛り下がるトークを聞かされ、上から目線で監視され、ごちゃごちゃと細かい指示をされ、さらに不快な臭いが漂ってるときたら、家のテレビで観る方が全然いいって結論になる。

というわけで、自分の場合家から徒歩圏内にファンゾーンがあるにもかかわらず3日間で嫌になり、ファンゾーンでの観戦をやめることにした。

ファンゾーン東京(調布)

とはいえ、現時点ではまだ序盤戦、これから1ヶ月残っている。さんざんdisったけれど、決してファンゾーン調布会場に行かない方がいいと勧める意図はない。今後運営側もやり方を見直す可能性はあるし、トイレの臭い問題も解消されたかもしれない。

調布会場の文化交流エリアには足湯があってまったりできるし、青空の下で思いっきり体を動かせるラグビー体験エリアがあったりと、有楽町会場にはない開放感、魅力があるのも事実。訪問を考えている人は是非、調布会場にきてみて欲しい。地元民としては多くの人に楽しんでもらえることを願ってます。

補足
ファンゾーン内に食べ物持ち込みNGなのは先にも書いた通りですが、コンビニ等で買ったものを食べたい場合、少し離れているけどトリエ京王調布C館脇の「てつみち」が使えます。(椅子・テーブルあり)PVでの観戦は試合開始しばらく前から席を確保する必要がありますが、時間配分をうまくコントロールすればゾーン中で高くてまずい食べ物を買わなくてすむでしょう。