ついに再見!サスペリア レストア版 (UPLINK吉祥寺)

Suspiria 1977
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ダリオ・アルジェントの大傑作、耽美派ゴシックホラー「サスペリア」をやっと、やっと、スクリーンで再見!10代の頃に、テレビでしか見たことなかったんだ。2019年夏に4kレストア版公開のニュースを大分前に知って、ずっとこの日を待ってたんだ!

UPLINK吉祥寺は初めて潜入!予約した席はまばゆい原色が溢れる映画のイメージにぴったりなイエローのシートで、テンション上がる!

前方はこんなんだった。1列後ろがオレンジで、その後ろ最後部が赤でした。シートの座り心地は、背もたれの高さも十分でなかなかよかった。

 

こんな能書きは置いといて。

 

Suspiria 1977
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すごかった。もうゴブリンの大音響にやられっぱなし。他の観客も、同じだったに違いない。鑑賞中の劇場内には確かに、全員が息を殺しているような張り詰めた何かが漂っていたもの。

10代の頃に見た記憶は「なんかやたらと美しいホラー映画だなぁ」という感想だったけど、大人になってスクリーンと大音響で改めて体験すると、もう何もかもふっとんでしまう。40年も前に作られた映画なのに、ちっとも古臭さを感じない。あらすじも落ちもわかっているのに、あの世界に引き込まれてしまう。いや、引きずり込まれるというか。とにかくこの映画で表現されるものすべてが、かっこよすぎるんだ。

それにしてもね、ホラーだから夜は見たくなかった。でも夜しかやってないから。鑑賞したその夜は意外と、普通に寝れた。でもその次の夜、ふとしたきっかけであのめくるめく音と映像の大洪水が蘇ってきて、眠れなくなってしまった!それで気分を変えるために映画Greenbookのサントラを聴いたりしてたんだけど、Greenbookのシーンに副理事長とかターナー先生が乱入してきてわけわからないことになってあぁぁぁぁ….!!と。

こうして書いてるとまた思い出してしまうのでもうやめる!

 

(追記)
昨夜は寝れなくなると困るので一旦切り上げたけど、今日思い出したので追記。以降はダリオ・アルジェント研究家 矢澤利弘先生の著書「恐怖の幾何学」で読んだ内容。

この映画「サスペリア」自体はフィクションだけれども、映画に登場する学校はスイスのバーゼル近郊に実在する学校がモデルとなっており、監督ダリオ・アルジェントの当時の恋人ダリア・ニコロディ(映画にもカメオ出演している)が、祖母から聞いた話が元になっているのだ。ニコロディは共同で脚本を執筆している。彼女のアイディアがなければ、「サスペリア」も存在していなかったはずだ。

モデルとなった学校は、神秘思想家ルドルフ・シュタイナーが建設した「ゲーテヌアム」と考えられている。ニコロディの祖母は15歳の頃、ピアノを習うためにこの学校へ入学した。ところがそこではピアノの授業の後に、魔術が教えられていたというのだ…!

映画の構想を練っていたアルジェントとニコロディは、この学校へ身分を明かさずに見学を申し入れたが、断られた。アルジェントはどうしてもダンスのレッスンが見たかったので、学校にいた少女に頼み込み中に入れてもらった。二人が学校を出ようとすると、ステッキを持った背の高い女性(本物の「魔女」?)が現れ、身分を明かしていないニコロディの名前を呼んだ。さらに、ニコロディの祖母のことを聞いてきたというのだ。

 

この実話は、ある意味映画そのものより怖いエピソードだ。ぎゃぁぁぁぁぁぁー!というより、背筋が「ゾーッ」とする怖さだ。

「ゲーテヌアム」は一度火事で焼失したがコンクリートで再建され、現在も実在する。「恐怖の幾何学」を読んだ当時、怖いものみたさでググってみたらなんと日本人で見学した人が4travelで無邪気に写真を公開していた。その建物がなんとも異様でね…、見てると頭がおかしくなりそうで、見てはいけないものを見てしまった感じで。うわぁぁぁー(汗)、と思ってさっと画面を閉じた。

以上、長くなったけどこんな事前情報を知っていたせいもあって、「サスペリア」鑑賞時の恐怖が倍増した気がします。