トリノ・スコットの館(Villa Scotto)訪問 – 後半

イタリア・トリノ、スコットの館(Villa Scotto)訪問記 後半。「スコットの館」は、ダリオ・アルジェント監督の傑作映画「サスペリア2(Profondo Rosso)」で、惨劇の舞台となる屋敷。映画の中ではチラッとしか登場しないんだけど、ずっと行きたいと思っていた。

前半はこちら。

トリノ・スコットの館(Villa Scotto)訪問 – 前半

あるクリスマスの夜に、忌まわしくも残虐な一連の殺人事件の発端となる惨劇が、この屋敷の中で起こったのだ…!こうして書いていると、あのオルゴールの音色が脳裏に蘇る…!(わかる人にだけわかるでしょう)

 

ひっそりとした屋敷の前で写真を撮りまくり、感慨に浸る一人の怪しい日本人…。ひとしきり眺めて、さて帰ろう、と。しかし来る時は丘をぐるっと登ってきたのだが、館のすぐそばに階段があるではないか…

 

「ここを下っていけば元来たロータリー?」と、降りていくと、果たしてそうだった。

 

降りてきたところからの眺め。この階段は、ロータリーの左手にある。行きづらい場所と思っていたら、あっけなく行けるところだった。まぁよいけど。私はてくてくと付近を歩きながら、心は充実していた。

 

この付近は観光客がわざわざ来るような場所ではないが(そもそもトリノに観光客はほぼ来ないという…)、トリノの山の手と言われる地区で、静かで上品な雰囲気なのだ。ポルタ・ヌォーバ駅から向かってヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋を渡りきったところの左手にはチョコレートのカファレル本店があり、中には小さなバールもある(実は館の訪問前にカッフェ・マッキャートを一杯ひっかけてきた)。

ポー川に沿って右手にしばらく行けば、これまたチョコレートが秀逸なペイラーノの本店がある。「サスペリア2」に興味がなくとも、わざわざ訪れる価値がある地区と言える。

橋のたもと、ポー川のほとり。トリノはいい意味で、イメージを裏切る。一般的な「工業都市」のイメージとは裏腹に、こんなに自然の景色が美しい都市なのだ。

 

そして前回投稿で割愛した、ヴァレンティノ公園。春のトリノの、ここの風景が、大好きなんだ。

 

果たして私の残りの人生の中で、この美しい季節に、再びトリノを訪れることができるだろうか?